「愛犬はお留守番している間、何をして過ごしているのかしら・・・」。快適に過ごしているか、危険なことはないか、イタズラはしていないか、気になりますね。
お留守番をしている間も愛犬が快適に、そして健康に過ごすためには、温度や湿度など、適切な環境が保てるように配慮することが大切です。エアコンなどをつけておくことも多いかと思います ので、省エネ機器を選んだり、光熱費対策も考慮しておきたいものです。
また、愛犬にとってストレスがかからないように、外部の音などにも配慮し、落ち着いて暮らせるような環境づくりをしてあげることも大切です。 イタズラや危険を避けるためには、自由に行動できる部屋を限定したり、部屋の一角を柵などで囲い、愛犬の行動をコントロールすることを考えます。
愛犬が暮らす空間の床や壁などは、キズや汚れに強く、掃除のしやすいものを。また、ニオイ対策も考えておきたいものです。
愛犬も人と同じように、専用のスペースや部屋があれば、リラックスでき、落ち着いて暮らすことができます。愛犬と暮らす住まいは、人も愛犬もともに快適に、健康に、そして楽しく暮らせるための工夫を。
フレンチ・ブルドッグ2頭と暮らすSさんご夫妻。
LDKに隣接してつくられた愛犬専用のスペースは、天井高が140cm ほど(上に和室空間があります)。愛犬専用スペースには、エアコンを設置。天井には気になるニオイを脱臭するナノイー発生機も埋め込んであります。
壁の下部はキッチンパネル、上部から天井にかけては消臭・抗菌・調湿効果のあるホタテの貝殻を原料にした壁材。愛犬専用スペー スに面したタイルの土間は、玄関と勝手口をつなぎ、南から北に風が流れる風の通り道になっていて、余分な熱や湿気、気になるニオイを放出。
勝手口の手前には、愛犬グッズを収納できるスペースを設置。勝手口を出てすぐのところには、散歩帰りの汚れをさっと流せる水栓設備や愛犬用の洗濯機置き場もあります。
ビーグル2頭と暮らす Nさんご夫妻は、リフォームで、リビングを広げ、ドッグスペースをつくりました。ドッグスペースは、リビングの一角を柵で囲い、床を一段下げてテラコッタ調タイル張りに。水を流して掃除をすることもできます。
壁面に造作した引き出し付きの家具は、下部にケージが置けます。壁は腰下をキズや汚れに強いメラミンパネル、一部アクセントと消臭を兼ねてエコカラット張りに。
天井にはナノイー発生機を設置(ナノイーは、ニオイをはじめ、カビ菌、ウイルス、アレル物質など目に見えない小さな不快の原因を抑制)。また、ドッグスペースには、愛犬たちが屋外に出られる小窓(上げ下げ窓)があり、開けておけば愛犬たちが屋外と室内を自由に行き来できます。
掃き出し窓にもなっているので、掃除で流した水もここから排水できます。
小窓の外はタイル張りのテラスになっていて、シャワー付きの水栓設備を設置してあります。テラスの先の庭は、一面にウッドチップを敷き、ウッドフェンスで囲ったドッグランになっています。